理論に基づく裏千家(2) 平点前の順序 (2016/3/22再掲)

前回書いたように、まずは平点前の順序をまとめることにしよう。

ここでは風炉の点前とし、半東はなしに、亭主自らお菓子をお出しするタイプでまとめることにしよう。また、本来は2,3人連続で抹茶を点てるが、簡略のため1人分だけ点てることにする。

1. お菓子を正客の前に運ぶ、水屋に戻る

2. 総礼

3. 水指を運ぶ

4. 茶碗(茶巾・茶筅入り)・棗を運ぶ(仮置き)

5. 建水(柄杓・蓋置き入り)を運ぶ。手前畳に座る

6. 鏡柄杓、蓋置きを置いてから柄杓を置く

7. 建水を前に出し、居ずまいを正す

8. 茶碗・棗を亭主前に移す

9. 棗・茶杓の順にふく

11. 茶筅を取り出す

12. 柄杓を取り鏡柄杓、釜の蓋を開け蓋置きの上に置く。その後茶碗から茶巾を取り出し釜の蓋の上に置く

13. 柄杓を持ち替えて半杓湯をすくい、茶碗に注ぐ

14. 置柄杓

15. 茶筅通しの後、湯を捨て茶巾で茶碗を拭く。拭いたら茶碗を置いてから茶巾を取り出し、釜の蓋の上に置く。

16. 茶杓をもち、客にお菓子を勧める

17. 棗から抹茶をすくい、茶碗に入れる

18. 棗と茶杓を戻す

19. 水指の蓋を開ける

20. 柄杓で湯を1杓すくい、茶碗に適量入れる

21. 残った湯を釜に捨て、切柄杓

22. 茶筅で抹茶を点てる

23. 点てた抹茶を提供する

24. 帰ってきた茶碗を扱い、茶杓で湯を半杓入れる

25. 濯がずに建水に湯を捨てる

26. 客から「どうぞおしまいください」と言われたら受けて、茶碗を置き「お終いにさせて頂きます」と言う

27. 柄杓で水指から水を半杓とり、茶碗に注ぐ

28. 茶筅通しの後、水を捨て茶巾・茶筅を茶碗の中に入れる。茶碗を置いたら茶筅も入れる。

29. 茶杓をもったら建水を後ろに引き、それからふく。次いで茶碗の上に置く

30. (中仕舞い)茶碗・棗を水指の前に置き、茶杓をふいた帛紗を建水の上で叩き、腰につける

  (本仕舞い)先に帛紗を建水の上で叩き腰につけ、自分の前に茶碗・棗を置く。

31. 柄杓をとり水指から水を一杓すくい、釜に注ぐ

32. 鏡柄杓をし、釜のふたを閉め、柄杓を置く

33. 水指の蓋を閉める

34. 客から「お道具の拝見をお願い致します」と言われたら受ける。言われなかったらそのまま続ける

35. 柄杓をとり建水の上に置き、続けて蓋置きを柄杓の柄の下に置く。

36. 右手で棗をとり、左手の掌にのせる。

37. 時計回りに45度、にじりながらまわる(おおよそ正客に向く)

38. 棗を起き、帛紗を取り出して棗を拭く。

39. 拭き終わった後、帛紗は畳んだまま右膝頭におき、棗の正面を向こう(正客側)に回し、道具畳に置く。その後帛紗を腰につける。

40. 右手で茶杓を取り、抜刀のごとく道具畳に置く(表現へたくそ)

41.釜の前に向き直り(反時計回りに45度戻る)、柄杓・蓋置き・建水をもち、「客に後ろを向けるように」水屋にもどる

42. 点前畳に戻り、茶碗と棗を持ち帰る

43. また戻って水指も持ち帰る

44. 入り口にて座り、総礼

ざっとまとめたらこんなところだろうか。たぶん、だいぶ表現が怪しいところがある。もしこのブログを読んで違和感を感じたら、是非私にまで連絡をください。

箇条書きにして気付いたことといえば、亭主の行う動作がかなり細かいということだろう。最近はあまり意識していなかったが、これだけの手数を綺麗に見せようと思うとなかなか大変なはずだ、こりゃ。

次から1つずつ、理系的な考察に移っていこうかと思う。現在研究室に入って実験したり、夏の院試にむけて勉強したりと忙しいのでなかなか書けないかと思うが、のんびりと書いていこうかと思う。

生命と数式と茶道の邂逅

理系大学院生として理論生物物理学の研究をしています。 暇な時間にポケモンで厳選もしています。 よろしくお願いします。

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